外壁塗装の費用は安くできる?後悔しないために知っておきたいこと

「外壁の色あせが気になる」「同じぐらいに建った家が外壁塗装をしているからウチもそろそろ?」と外壁塗装をすべきか悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。そこで気になるのは塗装にかかる費用ですよね。リフォームの中でも、外壁塗装はかかる費用が分かりづらい工事だといわれています。そこでこれから外壁塗装をする方のために、知っておきたい費用の相場と業者の選び方や注意点について詳しくご紹介します。

 

外壁塗装の費用の相場は?

 

戸建ての外壁塗装の費用の相場は65万円~です。外壁塗装では、外壁だけ塗装するよりも屋根の塗装と一緒に実施するとトータルでの費用は安くなります。その理由としては、必要となる足場や塗料、塗装に必要となる道具や機械の運搬が一度で済むことが挙げられます。そのため外壁と屋根の塗装がセットの場合、費用相場は105万円~です。さらに費用は塗装面積で変わります。延床面積を1.2倍した数値が外壁の面積の目安となりますので、その面積分を塗る費用がどれぐらいになるのかを考えて見積書を見るようにするといいでしょう。

 

外壁塗装の費用が分かりづらい理由

一般的に外壁塗装で「〇坪で〇〇円」という価格表記をしている業者はいません。これは家ごとに外壁の劣化の進み具合や必要となる工事に違いがあるためです。外壁だけでも外壁材によって使用する塗料が違い、外壁材をつなぐシーリング工事も劣化状態で施工が変わってきます。そのため、同じ時期に建てた家であっても、外壁塗装は全く同じ費用でできるとは限りません。逆に自分の家の外壁塗装の方が高くなる可能性もあるのです。ただ、外壁塗装は築20年30年経ってからするよりも、10年ごと15年ごとなど決まった周期で実施する方が大がかりな工事にならないため、トータルでみると費用が抑えられます。その理由については次で詳しくご紹介します。

 

外壁塗装の費用が変わる8つの要素

外壁塗装は家ごとに費用が変わるといわれていますが、なぜそういった差が出てしまうのでしょうか。そこで外壁塗装の際費用が変わる要因について詳しく見ていきましょう。

使用する塗料

外壁に使われる塗料には、「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の5つがあります。アクリルやウレタンは低価格ですが耐久年数が5年~7年と短いため、最近ではシリコンが外壁塗装の主流になっています。フッ素や無機は耐久年数が20年前後と長めですが価格が高めです。ただどの塗料にもグレードがあり、水性や油性、断熱や防カビといった特殊機能のある塗料、仕上げの見た目が違うといった特色により価格が変わります。

使用する塗料の色の数

一階と二階を色分けしたい場合や直射日光があたり温度が上がりやすい外壁だけ別の塗料にしたいといった場合、一色で塗装するよりも割高になります。塗料は基本的には薬品を混ぜて使用するため、塗料の色が多くなればそれだけ塗料代と工賃が増えることになります。

塗装する面積

塗装する箇所が大きいほど、費用も増えます。外壁は重ね塗りをすることで外壁保護の力を補強することになるため、面積が広がればその分塗料も多く必要となります。

外壁の素材

外壁の素材によって、適している塗料には違いがあります。またサイディング外壁の場合は、つなぎ目の目地のシーリング工事も必要となるためその分費用がかかります。モルタル外壁は目地がないため基本的には塗装だけの費用となり、費用はその分安めです。

建物の階数

建物が高くなれば、その分足場代がかかります。また急な勾配があるなど特殊な形の家の場合も、足場組みの追加や塗装の手間がかかるため費用は高くなる傾向にあります。

付帯物の数

外壁に付属している付帯物が多いとそれだけ塗装の費用がかかります。外壁塗装とは別の作業となりますが、窓が多く、雨戸やシャッター、雨樋といった箇所は狭い範囲の塗装なので手間もかかります。また外壁塗装とは別の塗料が必要なので、その分の塗料の代金もかかります。

外壁の劣化の進み具合

外壁の劣化が進んでいると、その分修繕費用がかかります。塗装する前に劣化箇所を修繕する必要がありますが、劣化の状態によっては塗装の前に外壁材を交換したり下地を修理する必要が出てくる可能性もあります。

外壁塗装を依頼する業者

外壁塗装を依頼する業者によっても、外壁塗装の費用は大きく変わってきます。依頼する場合、すぐに思い浮かぶのは家を建ててくれたハウスメーカーや工務店ですが、外壁塗装を外注していることが多いので費用が高くなる傾向にあります。また最近ではホームセンターや家電量販店でも外壁塗装を引き受けていますが、こちらも外注となるためどういった業者が作業をしてくれるのかよく分からないといったデメリットがあります。依頼するのであれば外壁塗装の実績のある専門業者に依頼することをおすすめします。

 

外壁塗装の費用を抑えるためのポイント

外壁塗装は、外壁の状態や使用する塗料によって費用が変わります。塗装自体にかかる費用はある程度必要ですが、工夫次第では費用を抑えることが可能です。そこで知っておきたい費用軽減のためのポイントについて詳しく見ていきましょう。

外壁塗装の閑散期に依頼する

外壁塗装の依頼が少ない閑散期に依頼すれば費用が安くなる可能性があります。外壁塗装は天気や気候、湿度などによって工期が変わってくるため、安定した気候である春と秋は依頼が多めです。逆に夏は窓が開けられない、急な大雨が起きやすい、冬は温度が低く塗料が乾きにくいといったデメリットがあり閑散期となっています。一方で冬は天気が安定していて塗装しやすい・夏は日照時間が長いため、工期が短くて済むというメリットもあります。塗料も温度や湿度に左右されないものが出てきており、通年で塗装は可能なので、事前に業者に確認してみるといいでしょう。

塗装はまとめて依頼をする

外壁塗装に加え、屋根や屋上、車庫といった塗装が必要な箇所をまとめて塗装してもらうことで費用が抑えられます。外壁や屋根の塗装では足場が必要となり、費用の中でもかなりの部分を足場代が占めています。塗装をセットで料金設定している業者も多いので、比較してみるといいでしょう。

劣化がひどくなる前に塗装をする

劣化が進む前に塗装をしましょう。外壁塗装の塗料には耐用年数が設定されていますが、外壁ある場所や地域によって劣化の進行度合いは違います。ひび割れやカビが発生している時点では、かなり劣化が進んでいると考えられます。そうなると下地から修繕をする必要が出てくることがあるのです。表面に白い粉がつくチョーキング現象が出てきた時点で、一度専門家に外壁診断をしてもらいましょう。見積もりまでは無料でしてくれることが多いので、相談だけでもしてみるといいでしょう。

 

外壁塗装の費用は助成金や補助金が使える?

費用がかさみがちな外壁塗装では、条件があえば助成金や補助金の対象となる可能性があります。対象となる工事としては「省エネ・エコに関わるリフォーム」があり、また例外的に一般のリフォーム工事全般が対象となっていることがあります。それぞれに注意点がありますので詳しくご紹介します。

省エネ・エコ

遮熱性塗料を使用し、ヒートアイランド現象を防止することを目的とした外壁塗装、また断熱を目的とした外壁リフォーム工事全般を助成・補助する自治体が多くあります。この場合、使用する塗料が指定されている・施工業者が決まっているといった条件付きのことが多いため注意が必要です。

一般リフォーム

省エネやエコのためのリフォームでない場合でも、補助金や助成金をリフォームに支給している自治体もあります。こちらの目的は移住や子育て支援といった目的があり、そのためのリフォームやリノベーションに対し支援を行っています。ただし支援対象となる工事の中に外壁塗装がない場合には支給されないことがあるため、事前に確認が必要です。

 

外壁塗装の費用を抑えるためにしてはいけないこと

外壁塗装をする予算がない、見積もりをしてもらったら思った以上にかかりそう、そういったことを理由にしてはいけないことをしてしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。そこで費用を抑えるためにしてはいけないことを詳しくご紹介します。

塗装をしないことを選択する

費用が用意できないから塗装自体をしないで済ませるということはしないようにしましょう。外壁塗装は家の見た目をよくするだけのものではありません。塗装をしないまま放置していると、雨漏りやシロアリを集める原因になってしまいます。快適に家の中で過ごすためにも外壁塗装は必要なのです。

見積もりから値切る

少しでも安く済ませようと値切ることはやめましょう。外壁塗装は家の状態によって費用が変わるため、見積もりの時点で最低限必要な費用が明示されています。もし値引きに応じる業者がいた場合、手抜き工事をされる可能性があります。

比較検討せずに業者を決めない

費用だけをみて業者を選ぶことはやめましょう。外壁塗装の経験が少ない業者だと、塗料に合わせた適切な塗り方をせず、塗装して数年で劣化してしまう可能性があります。外壁塗装は技術力のある専門家に任せましょう。

安さだけで塗料を選ばない

費用を抑えるために安い塗料を選ぶことはやめましょう。塗料のグレードを落とすと、その時には費用が安く済んでも、耐用年数が短いため、すぐに塗り直す必要が出てきます。今住んでいる家にこれからも住み続けることを考えた上で、適切な塗料を選ぶようにしましょう。

 

外壁塗装で注意したい業者の選び方

外壁塗装は家によって費用は変わりますが、高すぎる、安すぎる業者を選んだ場合取り返しのつかないことになる可能性があります。そこで適正価格できちんと施工をしてくれる業者はどう選べばいいのか、ポイントを見ていきましょう。

地元の専門業者に依頼する

地元で実績のある塗装業者に依頼するようにしましょう。評判がよくても住んでいるエリアより遠い業者だと、出張費用がかかります。地元に密着した業者であれば、地域の気候や環境にも詳しく、適切な塗料を提案してもらえます。

丁寧に点検してくれる業者を選ぶ

時間をかけて点検をしてくれる業者を選びましょう。工事中に修繕が必要な箇所が出てくると思っていた以上の費用がかかることがあります。実績の豊富な業者であれば、チェックが必要な箇所を丁寧に見てくれるので追加工事が必要となる可能性も考えて予算を組むことができます。

工事の保証やアフターサービスがある業者を選ぶ

工事の保証や保険に加入している業者を選びましょう。経験や実績が豊富な業者であっても、思わぬ失敗やトラブルが発生することがあります。不具合が発生した場合、塗り直しをきちんとしてくれる業者なら安心です。

見積もりが細かく説明も丁寧な業者を選ぶ

外壁塗装の見積もりを丁寧に作成してくれる業者を選ぶようにしましょう。外壁塗装では洗浄や下塗り、重ね塗りなど工程がいくつもあります。その細かい部分の見積もりまで見積書に記載してくれ、分からない部分を質問すれば丁寧に答えてくれる業者なら安心してお任せできます。

 

外壁塗装は経験と実績豊富な業者に依頼しよう

 

外壁塗装は家を守るために必要な工事ですが、費用がかかるため安い塗料を選んで失敗してしまうといったことも起こりがちです。そういった失敗を防ぐためにも、経験や実績の豊富な業者へ依頼することが大切です。エイトハウジングでは地元に密着した丁寧な施工とアフターフォローを実践し多くのお客様に選んでいただいています。外壁塗装についてのお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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