築50年の寒さ対策完全ガイド!DIY・断熱リフォームで工夫して冬を乗り切ろう

築50年の木造住宅の冬は寒く、寒さ対策の断熱リフォームDIYができないか模索されていませんか。古い家はもともと断熱性が低く、構造の歪みから隙間風が入りやすいです。しかし、すぐにDIYで寒さ対策できる方法があります。

この記事では、DIYですぐできる寒さ対策や本格的に対策したい方向けの断熱リフォームを場所別にご紹介します。補助金・助成金についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

古い家でも快適に冬を過ごすための対策を実践しましょう。

築50年住宅の寒さの原因を徹底解説!

築50年を経過した木造住宅は、経年劣化によって様々な箇所に寒さの原因が潜んでいます。快適な生活を送るためには、まずその原因を正確に理解することが重要です。ここでは、築50年住宅特有の寒さ問題の原因を、具体的な例を交えながら詳しく解説します。

寒さの原因:気密性と断熱性の低さ

築50年の住宅は、現在の住宅と比べて気密性と断熱性が低い傾向にあります。気密性とは、外気と室内の空気の交換をどれだけ防げるかのことで、断熱性とは、外気温の影響をどれだけ受けにくいかのことです。気密性・断熱性が低いと、外からの冷たい空気が室内に侵入しやすくなり、室温が下がりやすくなります。特に古い住宅では、壁や窓の隙間から冷気が侵入しやすく、暖房効率も悪くなります。断熱材の劣化や不足も、寒さの原因の一つです。

寒さの原因:窓やドアからの隙間風

経年劣化によって窓枠やドア枠が歪んだり、隙間が生じたりすることで、隙間風が発生します。この隙間風は、体感温度を大きく下げるだけでなく、暖房効率を著しく低下させる原因となります。窓やドアの周りの隙間を塞ぐ対策は、寒さ対策として非常に効果的です。また、古い窓ガラスは、複層ガラスに比べて断熱効果が低いため、冷気が侵入しやすいという問題もあります。

寒さの原因:床下の冷気

床下の冷気は、特に冬場に深刻な問題となります。古い住宅では、床下の断熱材が不足していたり、劣化していたりすることが多く、地面からの冷気が直接室内に伝わってきます。この冷気は、足元を冷やすだけでなく、室内の温度全体を下げるため、暖房効率の悪化にもつながります。床下の断熱対策は、室温を快適に保つ上で非常に重要です。

DIYでできる!古い家の寒さ対策4選

古い家でも、DIYですぐに寒さ対策する方法があります。DIYでできる古い家の寒さ対策は、以下の4つです。

●窓に断熱シートを貼る ●断熱効果のあるカーテンを設置する ●床にホットカーペット・アルミシートを敷く ●すきまテープを貼る

すぐにできる寒さ対策だけを紹介します。ぜひ実践してみてください。

窓に断熱シートを貼る

まずは窓に断熱シートを貼って、窓から入ってくる外の冷気を防ぎましょう。断熱シートはホームセンターやネット通販で購入できます。窓ガラスに断熱シートを貼るだけのため、特別な技術も必要ありません。

古い家に採用されている窓ガラスは薄く、熱伝導率の高い状態です。そのため、外壁や床と比べても寒い外気を通しやすくなっています。優先して窓の寒さ対策をしましょう。

断熱効果のあるカーテンを設置する

断熱効果のあるカーテンを窓に設置すれば、カーテンと窓ガラスの間に空気の層を作れて断熱性が高められます。部屋の暖かい空気を外に逃さず、外の冷たい空気を取り込まない役割を果たしてくれるため、寒さ対策として有効です。

ただし、カーテンを設置する際は長さに注意しましょう。カーテンが短いと寒いため、床ギリギリの長さにしても問題ありません。1cm単位でサイズ指定できる販売店もあるため、部屋のサイズにぴったりのカーテンを選びましょう。

床にホットカーペット・アルミシートを敷く

床にホットカーペットやアルミシートを敷くのも、寒さ対策の1つです。空気の性質上、床には冷たい空気が滞留しやすいのが特徴です。また、床下から冷気が入ってきやすいため、冬は底冷えを感じてしまいます。

アルミシートは床からの冷気を遮断してくれるため、寒さ対策に有効です。フローリングならフローリングの上に、畳なら畳の下に敷きましょう。フローリングの上にアルミシートがあると違和感があるため、上からホットカーペットやラグを敷くとインテリアの邪魔をしないうえに、さらに暖かく感じるはずです。

すき間テープを貼る

ドアや窓、天井などからすきま風を感じる場合、すき間テープを貼って対策しましょう。どこにすき間テープを貼ればよいか分からない場合、ろうそくや線香を使って煙の流れですき間を特定できます。

すき間テープはホームセンターや100均でも手軽に購入できます。気になる箇所の大きさに合わせてテープを切り、貼るだけのため高度な技術は必要ありません。古い家では歪みが出てきてすき間ができている可能性が高いため、有効な寒さ対策といえます。

根本解決するなら断熱リフォームが最適

古い家でできる寒さ対策をご紹介しましたが、DIYでできる対策は限られます。そのため、根本的な解決にはつながりません。

また、専門知識を持たないまま大掛かりな断熱リノベーションをすると、家の耐震性を損ねる場合があり、大変危険です。そのため、断熱リフォームは業者に頼みましょう。

業者に依頼をすれば、古い家を診断しながら最適な断熱リフォームを提案してくれます。もちろん、耐震性に不安がある場合は提言してくれるため、家に長く住み続けるためにも役立つでしょう。古い家での寒さを根本解決したい方は、断熱リフォームをぜひ検討してください。

古い家で効果を感じやすい断熱リフォーム

古い家で効果を感じやすい断熱リフォームの内容を、以下の場所ごとにご紹介します。

●窓のリフォーム ●床・フローリングのリフォーム ●外壁・屋根のリフォーム ●浴室のリフォーム

古い家において、優先順位の高い断熱リフォームは窓です。窓の寒さ対策をすれば、大幅に冬も過ごしやすくなるでしょう。

窓のリフォーム

窓の断熱リフォームでできる内容は、下記表の3つです。

リフォーム 内容 費用目安
内窓の設置 既存の窓の内側に新しく窓を設置して断熱性・気密性を高める 3~15万円
複層ガラスの交換 窓ガラス部分が二重・三重になっているものに交換して、断熱性を高める 2万5,000〜13万5,000円
樹脂サッシの交換 アルミサッシから熱伝導率の低い樹脂サッシに交換して、断熱性を高める 腰高窓:25〜40万円 掃き出し窓:50万〜60万円

特に大きな窓のある部屋では、窓をリフォームすれば断熱効果を感じやすいでしょう。

床・フローリングのリフォーム

床・フローリングの断熱リフォームでできる内容は、下記表の3つです

リフォーム 内容 費用目安
断熱材に交換・追加 取り壊しをせずに床下の断熱材を交換・追加して、断熱性を高める 10~30万円
無垢フローリングに張り替え 合板フローリングから空気が詰まっている無垢フローリングを張り替えて、断熱性を高める 9万円〜20万円/6畳あたり
床暖房の設置 ふく射熱で温めてくれる床暖房を設置すれば、足元から部屋全体が温まる 30〜70万円/6畳あた

家で過ごしていて底冷えを感じるのであれば、床・フローリングのリフォームがおすすめです。

外壁・屋根のリフォーム

外壁や屋根の断熱材を交換・追加すれば、家全体の断熱性が高まります。それぞれの費用を表にまとめました。

リフォーム 費用目安
外壁の断熱リフォーム 外断熱:100〜200万円 内断熱:50〜150万円 断熱塗装:80〜120万円 ※30坪の家の目安
屋根の断熱リフォーム 10〜80万円

ただし、古い家における断熱リフォームの優先順位は、窓や床・フローリングの方が高いです。予算に余裕があれば、外壁・屋根の断熱リフォームも行いましょう。

浴室のリフォーム

古い家の浴室はとても寒く、リフォームを検討する方は多いです。浴室のリフォームでできる内容と費用を表にまとめました。

リフォーム 費用目安内容 費用目安
タイル張りからユニットバスに交換 冷えやすいタイルから断熱性の高いユニットバスに交換して、寒さを感じにくくする 65~150万円
浴室暖房の設置 浴室暖房を設置すれば浴室を温めてから入浴できる 電気式:5〜21万円 ガス式:10〜28万円

リビングや寝室が暖かくても、浴室が寒いと急激な温度変化によって体に負担がかかります。浴室も断熱リフォームをして、快適に入浴しましょう。

古い家の断熱リフォームは補助金・助成金も活用できる

古い家を断熱リフォームすると、国や自治体から補助金・助成金を受けられる場合があります。ここでは国で行っている補助制度についてご紹介します。

リフォー事業名 概要
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省) 省エネ効果が見込まれる高性能建材を使った住宅の断熱リフォームを支援する事業
次世代省エネ建材の実証支援事業(経産省) 省エネ改修の促進が期待される高性能断熱材や蓄熱・調湿建材などの次世代省エネ建材の効果の実証を支援する事業

ほかにも、お住まいの自治体でリフォームに関わる補助金・助成金制度が実施されている場合があります。市町村区役所に問い合わせ、賢く断熱リフォームを実施しましょう。

古い家の断熱DIY・リフォームをして快適に冬を過ごそう

古い家の断熱DIYをすれば、今よりも寒さがマシになって過ごしやすくなるでしょう。今回ご紹介した寒さ対策であれば、高度な技術なしにいつでも実践できます。

ただし、根本的な解決には断熱リフォームをおすすめします。リフォームに一定の費用はかかりますが、窓・床・そのほかの順番で優先順位をつけて予算の中でリフォームを実施しましょう。

もし、リフォームに関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。古い家の断熱DIY・リフォームをして、冬でも心地よい住環境を整えましょう。

Q:DIYでできる古い家の寒さ対策は? A:「窓に断熱シートを貼る」「断熱効果のあるカーテンを設置する」「床にホットカーペット・アルミシートを敷く」「すきまテープを貼る」の4つを実践しましょう。

Q:古い家で効果を感じやすい断熱リフォームは? A:窓、床・フローリング、外壁・屋根の優先順位で断熱リフォームを行いましょう。また、昔ながらのタイル張りの浴室だと寒いため、浴室リフォームも有効です。

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